第16話「湯河原と脚本」
- 豊田利晃

- 2021年4月19日
- 読了時間: 1分

いつの頃からか、脚本の仕上げには湯河原温泉に行くことにしている。温泉場に宿を取り、そのチェックアウトの時間までに脚本を完成させないといけないと自分にプレッシャーも与えることができる。今回は時間がない。その日に宿を予約して飛び込んだ。湯河原には知り合いの店が何軒かあり、行く先々で「監督!」と声をかけられる。今日は「よるのあじと」で夕飯を食べる。この店は2019年に切腹ピストルズと上映と寄席と練り歩きをした。湯河原の魔力で普段より多いメンバーが集まった。寄席は笑えた。それはYouTubeで「狼と験力の会」を検索してもらえると見れる。なんとか脚本が出来上がる。書く前に思ってもみなかった台詞が生まれた。不意に浮かんだ。しかし、これがテーマだったのだと思う、この台詞を書くために、今までの時間があったのかもしれない。これが思い浮かばなかったら、帰れなかっただろう。映画の核に入り込めた。これで、怖いものはない。明日は朝6時半に起きて、狛江での打ち合わせに向かう。
2021年4月18日 豊田利晃




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