

2022 年『生きている。』
2023 年『ここにいる。』
2024 年『すぐにゆく。』
3年の修行が、70 分の映画になった。
三年、修行してました。
主演 渋川清彦
監督 豊田利晃
上映館情報
【東京都】
ユーロスペース10月10日(金)〜終映未定
http://www.eurospace.co.jp/
【兵庫県】
元町映画館10月25日(土)〜10月31日(金)
https://www.motoei.com/
他、全国順次公開!
【豊田利晃監督 コメント】
ひたむきに修行を続ける人たちと出会い、修行とは何かを考えた。
いくら考えても答えが出ないので映画を撮って答えを探した。
答えはいつまでも現れず、修行に終わりがないことを悟った。
僕たちは 4 年間に渡り、映画の修行を続けていた。
そして、それが僕たちの望む姿なのだと気がついた。
そういう者に、なりたかったのだと。
映画と映画館を愛する人たちに捧げます。
2025年8月8日 豊田利晃
【渋川清彦 檄文】
「どういうものに、わたしはなるだろうか。」 渋川清彦
本名、田中清彦。
18 の時、生まれ故郷の渋川から上京したが、どうやら上京とは「首府に行くこと。都に上ること。」と AI が言っているが、自分が都の方に出てきて住んだのは千葉県だったので「上京」じゃなく「上県」じゃね? と昔、友達に言われた。
それでも東京で、右往しながら左往されながらめぐり合えた「役者」。
はじめてまもなく、初めての映画の現場が『ポルノスター』だった。
監督は豊田利晃。豊田さんも初めての監督作品だった。
23 くらいの俺は当時「KEE」なんて名前をつけチャラチャラとやっていたが、30 を機に国定忠治なんかをきどって、生まれ故郷渋川を名のり今に至る。
そんな俺も 30 年くらい役者をつづけられ、色々な映画監督と仕事をさせてもらっているが、初監督作品から現在までの全作品に出演させてもらっているのは豊田監督が唯一だ。
『アンチェイン』だけは参加できてないが。
この 30 年、豊田さんには光を見させてもらったり、闇のようなものを垣間みさせてもらったりしながら、今も一緒に歩ませてもらってる。
そして今、2025 年 8 月 20 日 23 時すぎ、豊田さんから電話があり、切腹ピストルズの飯田団紅隊長と江戸部屋という隊長の隠れ家のようなところにいて何やら楽しそうに『そういうものにわたしはなりたい。』のコメントをできれば長い文章でほしいとの事で、 文章はまったくもって苦手だが、日が変わり 8 月 21 日深夜1時前、勢いで筆を走らせた。
『そういうものにわたしはなりたい。』。
『狼煙が呼ぶ』以降の豊田利晃監督の怒りと祈りと修行。
というか、豊田利晃の人生の修行。
その修行の映画というか映画の修行は、火の粉をかぶったり、階段を全力で駆けあがったり、冷たい滝にうたれたり、地面を這いつくばったり、足を踏みはずしたら死んでしまうようなとこにいたり。
やる前は意気揚々とした心持ちで、「豊田の世界で暴れてやる!」なんて想像するが、
いざ現場に入るとつらく大変な事が多く、早く終えて酒でも飲んでゆっくりしたいなんて思ったりもするが、まだこの修行のようなことをやりたいと想う自分もいるし、いつまでやるのかと想う自分もいる。
ただ、ひとついえるのは、豊田さんとの人生の旅のような祭りのようなものは続けてい きたいし続けていく。
そしていずれは横に寝そべっている物語『横になる。』でしめる。
涅槃。感謝。
主演
渋川清彦
1974 年生まれ、群馬県渋川市出身。1998 年に豊田利晃監督作『ポルノスター』で映画デビューし、以降数々の作品に出演。2019 年には第 32 回日刊スポーツ映画大賞・ 石原裕次郎賞 助演男優賞を受賞。近年の豊田監督作『狼煙が呼ぶ』(2019 年)、『破壊 の日』(2020 年)、『全員切腹』(2021 年)、『戦慄せしめよ』(2022 年)のほか、『夜明けのすべて』(三宅唱監督/2024 年)、主演映画『中山教頭の人生テスト』(佐向大監 督/2025 年)、『ミーツ・ザ・ワールド』(松居大悟監督/2025 年 10 月 24 日公開)な どに出演。

音楽

切腹ピストルズ/せっぷくぴすとるず/又の名を江戸一番隊
全国に隊員二十数名、鉦・三味線・笛・太鼓での神出鬼没の路上演奏を得意とし、町・村おこし、祭、 ライブハウス、フェス、デモ、神社仏閣奉納演奏、小学校から介護施設まで、あらゆる場所に現る。 地方探索・民俗の研究、農、工商(雪駄・がまぐち・野良着・大工・意匠)、寺子屋、寄席、尺八指導 など、隊員各々が展開。人呼んで「江戸へ導く装置」、自称「ニホンオオカミの残党」。 近年では、映画監督・豊田利晃作品への協力(2019ー2022)、ニューヨーク(2018)やドバイ万博 (2022)などの海外演奏も増え、動乱の時代においても独自の活動が続くが、その完全な意図は未だ紐 解かれていない。愛用の袢纏は新潟小千谷片貝の老舗・紺仁製。大紋は丸一。判じ絵は矢鎌志(やかまし)。出囃子は「一丁入り」。
せっぷくぴすとるず名物本店 https://edomaruichi.thebase.in/

向井秀徳 Mukai Shutoku
1973年生まれ、佐賀県出身。
1995年、NUMBER GIRL結成。99年、「透明少女」でメジャー・デビュー。
2002年解散後、ZAZEN BOYSを結成。自身の持つスタジオ「MATSURI STUDIO」を拠点に、国内外で精力的にライブを行い、現在まで5枚のアルバムをリリースしている。
また、向井秀徳アコースティック&エレクトリックとしても活動中。
2009年、映画『少年メリケンサック』の音楽制作を手がけ、第33回日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。
2010年、LEO今井と共にKIMONOSを結成。
2012年、ZAZEN BOYS 5thアルバム『すとーりーず』リリース。今作品は、ミュージック・マガジン「ベストアルバム2012 ロック(日本)部門」にて1位に選出された。
2019年 NUMBER GIRLを再結成。
著書に『厚岸のおかず』『三栖一明』
mukaishutoku.com

中込健太、住吉佑太(鼓童)
新潟県・佐渡島を拠点に、52の国と地域で6,500回を越える公演を行ってきた
「太鼓芸能集団 鼓童」のメンバーとして活躍中。
2017年よりユニット「ケンタタクユウタタク」として、和楽器にとらわれない打楽器の即興演奏も行っている。
豊田利晃監督『戦慄せしめよ』では、日野浩志郎氏と共に全編にわたり音楽に参加。キーパーソンとして雪景色の中で大太鼓を披露している。

飛騨音響派 (HIDA ONKYO HA)
2022年、実験開始。自然の声が響き渡る飛騨の山間でそれに学びながら、原始楽器、電子楽器、 声などを駆使し、即興での表現を追求し続けている。
とあるギャル曰く、宇宙と妖怪の音遊び。
とある音楽家曰く、不可逆の実験。
とある建築家曰く、現象。
谷澤智文(Tomofumi Tanizawa) Instruments, Voice, Electronic
三谷友貴(Yuki Mitani) Synthesizer, Electronic

狼蘇らせ隊♡
法螺狼、琵琶狼、太鼓狼、鉦狼、三味狼で編成される謎のグループ。
豊田利明監督最新映画『すぐにゆく。』エンディング曲『狼人間』を献上。
監督

『そういうものに、わたしはなりたい。』 主演 渋川清彦
監督・脚本 豊田利晃
音楽 切腹ピストルズ 向井秀徳 中込健太(鼓童) 住吉佑太(鼓童) 宮下覚詮 飛騨音響派 狼蘇らせ隊♡
撮影 槇憲治 大和太
衣裳デザイン 澤田石和寛
音響演出 北田雅也
編集 村上 雅樹
助監督 佐和田恵
制作 久永光
題字 飯田団紅
協力 にしかた有志の会 例幣 使街道連合 飛騨縄文隊
絵 花堂達之助
配給担当 橋村さゆみ
宣伝 浦谷晃代
製作・宣伝・配給 豊田組
ビスタサイズ/5.1ch/70 分/2025 年©豊田組
<STORY>
神社への長い階段を松明を持って駆け上がって来る鉄平。
神社で暴れながら、生きている意味を問う。
鉄平は滝を浴び、飛騨高山の狼神社まで五体投地で歩き続ける。そして、、、。